新型プリウス(50系)の補機バッテリーを素人が自分で交換してみたら意外と簡単だった【やり方・必要なもの】

私が書いています

吉岡

Web制作・Webマーケティングを仕事にしているお腹の弱い30代・アンカーリンク代表。Webやビジネスのことを中心に、日々の生活のことや持病のことなども情報発信しています。クローン病歴10年以上。

先日、乗っている新型プリウス(50系)の補機バッテリーを自分で交換してみたので、やり方をご紹介します。車や機械系は完全に素人です。以前にはプリウスαの補機バッテリーも自分で交換したことがあるのですが、改めて記録しておきたいと思います。交換される際は自己責任でお願いします。

バッテリー交換に使用した道具など

  • 新しい補器バッテリー
  • 工具(スパナ)
  • メモリーバックアップ

新しい補機バッテリー

新型プリウス(50系)はLN1という型のバッテリーが必要になります。そこでamazonでBOSCH(ボッシュ)のものを買いました。JAFにも見積もりを出していただいたのですが、32,000円とのことでした(工賃は会員だとかからないとのことで、バッテリーだけでこの値段です)。

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ちなみに今回上がったバッテリー(購入時から積まれていたもの)はGSYUASA製です。そちらの方が安心という方はこちら。

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工具(スパナ)

以前のプリウスαのバッテリー交換の際に、工具が使いにくかったので今回Amazonで買いました。スパナセット!あとから作業を紹介しますが、深いところのナットを回さないといけないので、写真(右)のようなドライバー型のものがあるとかなりやりやすいです。Amazonだと3000円前後で色々あります。今後も家具の組み立て等でも使えるので、コスパはとても良さそう。スパナのサイズは10mmと12mmがあればいけるはず。

メモリーバックアップ

バッテリー交換をする際に、一時的にでも電気を完全にストップさせてしまうと、プリウスの中のコンピューターシステムのメモリーが消えてしまうそうです。バッテリーを繋ぎなおしてもシステムエラーが出てしまうため、車屋さんにお世話にならないといけないとJAFの人に言われました。

それを防ぐためのものがメモリーバックアップです。補器バッテリーの交換作業の間、一時的に車のシステムに電気を流しておく役割です。中には単3電池6本を使用します。

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僕は前に乗っていた車のバッテリー交換の際に購入して持っていたのでこれを使いましたが、個人的には別のタイプのメモリーバックアップの方が使いやすいと思います。

僕が持っているタイプはボンネットの中のバッテリーに繋がるプラス端子と、エンジン部分に繋がるマイナス端子を接続して使用します。(詳しくは下記)。特に難しい作業ではないものの、慣れていないと、ボンネットの中にいっぱいある部品たちを見ながら「これどっちをどこに繋げたらいいの?本当にここであってるの?」ってめっちゃ不安になります(笑)

その点、このカーメイト メモリーキーパーのようなタイプはプラス端子、マイナス端子がありません。その代わりに「OBDIIコネクター」という接続部品があり、車の運転席にある「OBDII端子」という分かりやすい目印に繋げるだけ。初心者にはわかりやすくて、気持ち的にも安心だと思います。

OBDIIコネクターを接続するところはハンドル右下にあります。ボンネットを開けるレバーよりさらに奥にあるため、下からのぞき込まないと見つけられません。

バッテリー交換の流れ

  1. ボンネットを開けて、エンジンの上のカバーを外す。
  2. メモリーバックアップを設置する。
  3. 現在のバッテリーを外す。
  4. 新しいバッテリーを設置する。
  5. メモリーバックアップを外す。
  6. エンジンのカバーを取り付ける。

以上が、大まかな流れです。素人でもトータルで20分前後で終わるのでは、と思います。

ボンネットを開けて、エンジンの上のカバーを外す

説明不要かもしれませんが、ハンドルの右下にボンネットを開けるための、レバー的なものがあるので引いてみましょう。ボンネットを開けたままにしておく支柱は車の右側に穴があるので、そこに入れて固定。その次にトヨタマークの入ったエンジンカバーを、上に持ち上げて外します。

エンジンカバー

次にバッテリーのプラス端子のカバー(プラスチックの赤色のパーツ)を外します。くびれ部分を指で上下からぐっと挟むと外れます。

プラス端子のカバー

カバーを外すとこんな感じになります。

メモリーバックアップを設置する

電池を入れたメモリーバックアップを設置していきます。繋ぐ順番と場所を気を付けましょう。必ずプラス端子を設置してから、マイナス端子を設置します。

プラス端子の設置

バッテリー手前側の端子がプラス端子です。自分は付けやすそうと思って下記画像の場所に設置しましたが、もっとバッテリーの端子に直接触れている金属部分の方が確実だろうと思います。付けにくくはあるのですが…。

マイナス端子の設置

バッテリー奥側の端子がマイナス端子ですが、メモリーバックアップのマイナス端子をここに設置するわけではありません。エンジンから出っ張った所に設置します。正直「えっ?こんなただの鉄みたいなところに付けるの?」ってとこです。プリウスの取説533ページも参考になります。

現在のバッテリーを外す

まずは現在のバッテリーを固定しているナットを緩めます。バッテリー上部に10mmのものが2つ、バッテリー横(少し深いところ)に12mmのものが1つあります。

上のナットはバッテリーのマイナス端子、プラス端子と固定されています。マイナス端子(ボンネットに向かって奥の端子)から外します。その次にプラスの端子(ボンネットに向かって手前の端子)を外します。

マイナス端子から外します。ナットは○の部分。
次にプラス端子のナットを緩めます。

ナットを完全に取り外さなくても、ある程度のところまで緩めるだけで大丈夫です。ナットが緩んで隙間がある程度できたら少し力を入れて引っ張り上げます。そうするとバッテリーから分離できます。

上二つのナットの次は、バッテリー横(少し深いところ)にあるナットを回します。このナットはバッテリーを横から固定している鉄の黒いパーツとともに完全に取り外します。

このナットと黒いパーツが外れると、バッテリーは何にも固定されていない状態です。重たいので気を付けて持ち上げて外しましょう。バッテリーの周りにクッションで保護するパーツもありますので、それも取り出します。

バッテリーを取り外せたら、あとは手順を元に戻っていくだけなので簡単です。写真も割愛…。

新しいバッテリーを設置する

新しいバッテリーを置き、外した時と逆の流れでナットを締めていきます。まずは、奥の深いところのナットを閉めて、バッテリーの横側を支えるパーツを固定します。この時に、バッテリーを囲むように設置されていたクッションのパーツも設置し直します。

先ほど外した電極をプラス端子から先に設置して、次にマイナス端子を設置します。

メモリーバックアップを外す

マイナス端子から外して、次にプラス端子から外します。新しいバッテリーの端子カバーも設置します。

エンジンのカバーを取り付ける

最初に取り外したエンジンカバーを取りつけて、ボンネットを閉じれば終了です。

交換の経緯:本当に突然バッテリーが上がった…

最後に、今回バッテリー交換に至った経緯を残しておきます。そろそろ交換の時期かも、どうしよう、と思われている方はこんなことにならないようにしましょう…笑

とある休日、プリウスで出かけて、お店の駐車場に停めました。そして車を出て鍵をしようとドアに手を触れたところ、反応なし。普通なら「ガシャン」という音とともに、鍵がかかるのに。何度かやってもダメ。焦って車に乗り込みエンジンをかけようとするも、かからず…。奥の方の電気系統の音がかすかに聞こえるだけです。

やばいぞこれ。。。パワーウインドウもわずかに反応するだけ。バッテリーかなぁと思いつつ、あれこれやってみるも復旧せずでした。

ギブアップしてJAFを呼びました。こういう時、入ってて良かったと心底思います(笑)JAFの方に見てもらうと、バッテリーの寿命ではないでしょうか、とのこと。何時間も車のエンジンをつけずに車の電気を使っていたのなら一時的なバッテリー上がりでしょうけど、さっきまで乗れていたのに、急に動かなくなったので、もう寿命でしょうねと。このプリウスを実家の家族が買って以降何年も交換していなかったので仕方ないですね…。

JAFの方曰く、最近のプリウスなどは本当に突然バッテリー寿命が来るらしいとのこと。こんなハイテクな車なんだから、そろそろバッテリー交換が必要ですよって教えてくれる技術とかないんかい(笑)

JAFや業者に頼むと、高い!

バッテリー交換をJAFや業者に頼むとどのくらいするのか。JAFの方が見積もりを出してくれたのですが、新型プリウスだと32,000円でした。高い!会員なので工賃はなし。バッテリーのみでこれは高い。。。

実は以前に乗っていたプリウスアルファも同じような経緯で、自分でバッテリー交換したことがあったので、今回も自分で交換することにしました。ということでやり方を思い出したり、改めて調べたりしながら、上記のような流れで交換しました。

もくじ